中井貴一さん、緒形拳さんの名演技に心打たれた「風のガーデン」
「北の国から」で知られる脚本家、倉本聰さんが「今回が最後のテレビドラマになるかも」と引退を示唆したことで、俄然注目が集まった「風のガーデン」。管理人は倉本聰さんが脚本を担当した「北の国から」の大ファンなので、「風のガーデン」の放送が発表されたときから「早く観たいなあ」と楽しみにしていました。
「風のガーデン」は「北の国から」、「優しい時間」に続き、富良野を舞台にしたヒューマンドラマです。倉本聰さんが担当するドラマはいつもキャスティングと制作準備が注目を集めますが、今回の「風のガーデン」もすごいですよ。中井貴一さん、緒形拳さん、黒木メイサさん、神木隆之介さん、奥田瑛二さん、伊藤蘭さん、国仲涼子さんら豪華役者陣に加えて、フジテレビが富良野に6000万円と2年の歳月をかけて、350種の花が咲き乱れるブリティッシュガーデンを造ったそうです。さすがは2008年のテレビドラマの目玉、「風のガーデン」ですね。
さて、ドラマの内容ですが、期待通りのおもしろさです。「脚本、キャスト、スタッフが揃うと、素晴らしい作品が生まれるんだな」という最も当たり前で最も大切なことを教えてくれます。特に、中井貴一さんと緒形拳さんがキャンピングカーの前で語り合うシーンは鳥肌が立ちました。かなりの長回しで、何度も撮影できないはずなので、「ワンテイク、一発OK」のような気がします。
また、ドラマ初出演となる歌手の平原綾香さんの演技力にも驚きました。平原綾香は、中井貴一さん演じる主人公の最後の恋人という重要な役を見事に演じています。とてもドラマ初出演とは思えない演技力で、何と言えばいいのでしょうか、演技力とは少し違う「表現力に優れた人だな」という印象を持ちました。
「風のガーデン」がおもしろくなるか、ならないかのポイントは、「いまさら素晴らしいという必要がないほど素晴らしい」中井貴一さんと緒形拳さんの二大俳優に絡む役者さんが「どれだけ違和感なく、自然に役を演じられるか」だと思っていたので、平原綾香さんの演技力には脱帽です。平原綾香さんが持つ雰囲気とドラマのテンポが見事に調和しています。
キャスト、スタッフ、脚本家の「チカラ」がどれだけ大切なのかを改めて証明した「風のガーデン」。「ドラマ離れ」が進んでいる今だからこそ、「風のガーデン」の奥深さが一層顕著になったと思います。
おしまいに、「風のガーデン」は名優、緒形拳さんの遺作となりました。ドラマが進むにつれて、イスに座るシーンが増えた緒形拳さんの演技を観るだけで、自然と涙がこぼれてしまいます。緒形拳さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「風のガーデン」の主なキャスト
| 風のガーデンフジテレビ系列 2008年10月-12月放送 平均視聴率 15.8% |
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